マグネティックベース
2024年8月27日
支持体が鉄でできているスチールベースの樹脂凸版を使用する際には、表面に磁石が使われたメタルベース(マグネティックベース)を使用します。
活版印刷で主に使用される樹脂凸版には、支持体がフィルムでできているものと、スチールでできているものがあります。
特注製造のマグネティックベースは、バードデザインレタープレスでメイン使用しているスチールベースの樹脂凸版を磁石の力で強力に固定し、正確な印刷結果をもたらします。
2024年8月27日
支持体が鉄でできているスチールベースの樹脂凸版を使用する際には、表面に磁石が使われたメタルベース(マグネティックベース)を使用します。
活版印刷で主に使用される樹脂凸版には、支持体がフィルムでできているものと、スチールでできているものがあります。
特注製造のマグネティックベースは、バードデザインレタープレスでメイン使用しているスチールベースの樹脂凸版を磁石の力で強力に固定し、正確な印刷結果をもたらします。
2024年8月26日
活版印刷オーダーの個別相談をバードデザインレタープレスの印刷スタジオで、以下の日程にて行います。
予約制となりますので、以下の Square予約 からご予約をお願いいたします。
※ご相談時間は、30分以内とさせていただおります。
※電話でのご予約も可能です。042-588-5370(土・日・祝日を除く10時〜17時)
※スタジオ住所 〒190-0164 東京都あきる野市五日市190 なごみの森ビル 2階(Googleマップ)
※1台分の駐車場があります。駐車場地図
2024年8月22日
綺麗な活版印刷を心掛ける上で、良く見えているということはとても大切です。
日常的な印刷機の動作確認、印圧具合、インキ転写具合は、眼鏡を使って確認していきます。
ピント調整だけでは補い切れない眼球の歪みを調整して確認する為です。
眼鏡の度数は、基本的に前後の距離矯正を行う球面度数と、眼球の歪み矯正を行う円柱度数があります。
この円柱度数と円柱軸の角度を正確に測定し、歪み矯正を行った眼鏡を使用することにより、印字の輪郭をはっきり捉えて確認をします。
肉眼では確認できない詳細なインキ転写具合はルーペで確認します。
レンズの歪みを抑える為に2枚レンズを使用した10倍のルーペが使いやすいです。
2024年8月19日
活版印刷は、印圧をかけて印刷をすると、活版印刷特有のへこみができます。
印圧をかけて活版印刷をする場合、綺麗で深いへこみを出す為には、印圧に負けない厚みを持った用紙を選ぶ必要があります。
用紙が厚い程、深いへこみを得やすくなるのですが、厚みがあればあるほど良いかというと、その厚い用紙が印刷物として適切な厚みであるというわけではありません。
深いへこみが得られるまでの印圧をかけても大丈夫な厚みは、概ね紙厚0.4mm以上です。その上で、名刺としての上質さを考慮すると、紙厚が0.4mm厚〜0.8mm厚が良いと思いますので、常備しているラインナップの用紙は、この範囲内に収めています。
2024年8月17日
印刷技術において、ブラックインキは特別な存在です。
理論的には色の三原色であるシアンとマゼンタとイエローだけの組み合わせでフルカラーが表現できるはずなのですが、実際には三原色だけでは表現しづらいブラックが印刷には必要です。
活版印刷においても、やはりブラックインキは特別な存在で、活版印刷技術は黒の文字を綺麗に印刷できる技術であるとも思えるほど重要な色です。
ラバーベースのブラックインキには、混色用と印刷用で、それぞれ別々にインキが用意されています。
ブラックインキは、色のついた用紙とも相性が良く、くっきりとしたシャープな印刷で洗練された印象に仕上げることができます。
2024年8月16日
ローラートラックの高さ確認は、ローラーセッティングゲージで行います。
ローラーセッティングゲージは、印刷機にインキを伸ばした状態で、印刷版をセットする場所とローラーとの間を滑らすようにしてゲージをローラーに当てて、インキ転写具合を確認します。
ゲージに約3〜4mm幅程度のインキが転写されていればOKです。
異なる場合は、3〜4mm幅程度になるように調整します。
このローラートラックの高さ確認は適宜行います。
印刷具合に何かあった時にこの確認を行うと、その原因がローラートラックの高さの問題で起きている問題か、それ以外の問題かどうかを切り分けることができます。
ローラートラックの調整機能が用意されていない活版印刷機では、耐衝撃性の高いテープで高さを調整します。(写真2枚目:超高分子量ポリエチレンテープによる調整)
2024年8月9日
活版印刷で使用されるインキには、主にラバーベースとオイルベースのものがあります。
ラバーベースは、基材がゴムの顔料インキです。紙にセットすることにより乾く為、紙の内部から乾いていく印象があります。Pantoneカラーでの調色はこちらのタイプになります。コーティングされた紙用のカラー(末尾にCがつくナンバー)と、コーティングされていない紙用のカラー(末尾にUがつくナンバー)が用意されています。
オイルベースは、油性の顔料インキです。オイルが揮発することにより乾く為、印刷後に紙の表面から乾いていく印象があります。特にコーティングされた紙への印刷では、艶のある綺麗な発色が特長です。DICカラーでの調色にはこちらのタイプになります。
どちらも素晴らしいインキなのですが、バードデザインレタープレスでは基本的にラバーベースのインキを使用しています。ラバーベースの方が印刷機上での変化が少なく、良いインキのコンディションを保ちやすく、安定した印刷品質を提供しやすい為です。
2024年8月8日
活版印刷機ハイデルベルグプラテンのローラーは、高速に回転する為、ゴム製のローラーが推奨されています。
ゴムローラーは、デュロメータタイプAで硬度が表され、活版印刷では、一般的に20〜25°の硬さのゴムローラーが使用されています。硬質な版を使用するのであれば、程よい柔らかさを持ったゴムローラーを使用することが良いように感じています。
ゴムローラー表面にはインキを運ぶ為の細かい穴があり、日々印刷作業を行っていくと、この細かい穴が詰まり、インキの転写が阻害されてしまいます。この状態のことをグレーズと言います。
このグレーズを落とすには、グレーズリムーバーという洗浄剤を使用します。バードデザインレタープレスでは、環境に配慮したグレーズリムーバーを使用しています。
2024年8月7日
活版印刷機で、版に印刷する紙を押し付ける圧盤に張られた紙のことを胴張りと言い、硬さや厚みも含めて調整をすることを胴張りを仕立てると言います。
この厚みの調整は非常に重要です。
丁番のように圧盤で挟むタイプのプラテンと呼ばれるタイプの活版印刷機では、厚過ぎると印刷下部に過度な印圧がかかり、薄過ぎると印刷上部に過度な印圧がかかります。
この為、印圧具合を考慮した胴張りを仕立てます。
また、印刷品質を確認する際に、上部と下部の圧力バランスを見て、適切な胴張りに仕立てられているかを常に確認します。
2024年8月4日
ディープレリーフタイプと呼ばれる樹脂凸版は、一般的に、活版印刷用に使用される0.95mm厚の樹脂凸版に比べて、約1.5倍の厚みがある1.52mm厚の樹脂凸版のことを指します。
深いレリーフが刻まれるこのタイプの樹脂凸版を使用すると、通常の活版印刷では表現できない程の深いへこみが得られます。
樹脂凸版は、露光前の板状樹脂凸版に、高解像度で出力したネガフィルムを密着させ、紫外線を照射することにより硬化して像を生成します。その後、未硬化部分を洗い流すことにより硬化した部分が残り、凸版となる形です。
樹脂凸版には厚み以外にもいくつかの種類がありますが、その中でも活版印刷に最適な硬度を持つ樹脂凸版を使用しています。
硬度は、ショアDという数値で表され、比較的柔らかい樹脂凸版(ショアD 55°程度)の場合は、深いへこみを得ようとすると、版が印刷の圧力に耐えられずに印刷が潰れてしまいます。
逆にとても硬い金属凸版の場合は、版が硬過ぎる為に圧力をかけると紙が破れてしまいます。
バードデザインレタープレスでメイン使用している TOYOBO Printight KM152GR(写真の樹脂凸版)では、エンボス加工にも使える程度の最適な硬さ(ショアD 67°)があります。
この場合、圧力をかけても版の表面は変形せずに印刷を行うことができ、且つ、紙の破損を防ぐだけの弾力がある為、一般的にはかけることのできない圧力をかけて印刷をすることができます。
このディープレリーフタイプの樹脂凸版を自社で高精度な製版処理を行うことにより、深いへこみとシャープな印刷という特別な活版印刷技術を実現しています。
2024年8月1日
平素より弊社をご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。
夏季休業ついて下記の通りご案内いたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年1月9日
新年あけましておめでとうございます
皆様の益々のご清栄をお祈り申し上げます
旧年中は格別のご愛顧を賜り誠にありがとうございました。また、災害や事故による被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げます。1日も早く平常な生活に戻られることを祈念いたします。
私共は本年も、人と人との繋がりに欠かせないツールとして、皆様の飛躍のお役に立てるツールとして、印象に残る活版印刷をご提供して参ります。どうぞお気軽にご相談くださいませ。2024年も宜しくお願いいたします。
2023年12月11日
平素より弊社をご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。
年末年始の営業について下記の通りご案内いたします。
何卒よろしくお願い申し上げます。
活版印刷年賀状2024の年内発送受付は、2023年12月29日(金)10:00までとなります。
活版印刷年賀状2024【名入れ】の年内発送受付は、2023年12月22日(金)17:00までとなります。
・活版印刷年賀状2024 https://birddesignletterpress.com/shop/
活版印刷名刺の年内発送受付は、2023年12月22日(金)17:00までとなります。
・活版印刷名刺 https://birddesignletterpress.com/be-original/letterpress-business-card/
2023年11月24日
食器を中心としたテーブルウエアとインテリア雑貨のショップ、Madu(マディ)と制作した2024年レタープレスカレンダーが、Madu全店とオンラインショップにて発売中です。
来る2024年は Madu の30周年にあたる年。アニバーサリーイヤーを記念したカレンダーになります。
Madu のコンセプトである「美味しい食卓・ここちよい暮らし」を、カレンダーを通して存分に楽しんでいただけるよう仕上げました。貼り箱とインキ色には Madu を表すカラーリングであるトリコロール(ブルー・グリーン・イエロー)をたっぷりと配色し、カレンダーのデザインには暮らしを彩るハウスウェアと季節のモチーフを散りばめています。
12枚のカレンダーは、イタリア製の美しい紙を貼った手製の化粧箱入り。ブルー、グリーン、イエローのカラーパレットから全9種類を取り揃えております。
活版印刷は文字を美しく刷ることができる印刷技術です。くっきりと目に映る数字とデザインのコンビネーション、特有の陰影や風合いと共に、彩りあふれる一年をお楽しみください!
下記オンラインショップと店舗にてご購入いただけます。
2023年11月11日
2024年の年賀状を発売開始いたしました。
活版印刷と箔押しの2種類をご用意しております。活版印刷による名入れも承っておりますので、ぜひご利用ください。
どちらも官製ハガキよりも少し長く細めの用紙サイズに仕上げています。
以下のリンクよりご注文くださいませ。
2023年10月15日
2023年10月発売『デザインのひきだし50 特集「現代日本の印刷加工大全」』に Bird Desing Letterpress をご掲載いただきました。
創刊50号にあたる本誌には、初回限定で「印刷加工の実物サンプルBOOK+製本等の実物BOX」が付いており見応えたっぷりです。ぜひお早めにお買い求めください!弊社の印刷サンプルもご覧いただけます。今回の印刷サンプルは、梅原洋紙店様(紙名手配)と連名で提供させていただきました。
これからも上品で印象に残る活版印刷と箔押印刷をご提供し、皆様に印刷の世界の美しさを楽しんでいただけるよう努めてまいります。
グラフィック社 ウェブサイトより、本誌概要を以下に転載いたします。ぜひご覧くださいませ。
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特集は【現代日本の印刷加工大全】。「あなたの会社の一番得意な印刷加工を教えてください!」という問いに応えてくれた、日本全国の印刷加工会社がつくった実物サンプルをすべて収録。活版印刷から箔押し、シール印刷、多色スクリーン印刷、偏光パール印刷、擬似エンボス、銅版印刷、コールドフォイル、リソグラフト……などなど、多種多様な印刷加工がすべて見られます!
176種類のサンプル入り。
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Cover photo by: グラフィック社
2023年9月30日
活版印刷カレンダー/hitoricco 2024 calendar を期間限定で販売しております。お部屋や生活に馴染む小さなカレンダーです。
以下のリンクよりご注文くださいませ。
Photos by: hitoricco
2023年9月29日
SUPER PAPER MARKET(東京都立川市)で開催される「デザインのひきだし50号超突破フェア」に参加いたします。会場となるお店が位置するGREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)は、ビオトープやカスケードを備えた緑豊かな複合施設です。ショッピングと散策を楽しみに、ぜひ足をお運びください!
SUPER PAPER MARKET インスタグラムより、フェア概要を以下に転載いたします。ぜひご覧くださいませ。
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京都・大垣書店×立川・SUPER PAPER MARKET同時開催「デザインのひきだし50号超突破フェア」
自分の発想したデザインを、いかに効果的に印刷/加工表現するか。
そんなデザイナーに必須な印刷・紙・加工などの技術情報をわかりやすく紹介するグラフィック社の『デザインのひきだし』。
記念すべき50号の発売に合わせてSUPER PAPER MARKETでは「デザインのひきだし50号超突破フェア」を開催いたします。
本誌表紙の展示をはじめ、50号参加企業のオリジナル製品の販売やフェア限定の特別アイテムの販売など、盛りだくさんでご紹介予定です。
詳細は改めてご案内いたしますのでお楽しみに。
また当フェアは創業昭和17年、京都府を中心に展開する書店「大垣書店」の京都本店にて同時開催!
西は大垣書店、東はSUPER PAPER MARKETで「デザインのひきだし50号」を存分に楽しんでください。
大垣書店のフェアに関する詳細は下記よりご確認ください。
大垣書店 京都本店 https://www.instagram.com/books_ogaki_kyotohonten/
2023年9月28日
日頃よりのご愛顧に心から感謝申し上げます。
技術研修と Los Angeles Printers Fair(ロサンゼルスプリンターズフェア)視察の為、2023年10月17日(火)〜10月26日(木)の間、出荷業務をお休みさせていただくことになりました。
つきましては、この間の出荷業務を行うことができませんので、ご了承いただければと思います。
尚、ご注文受付やお問い合わせへの返信は、この間も行っておりますので以下フォームよりお気軽にご連絡くださいませ。
・活版印刷名刺 データや手書き原稿から注文
・活版印刷名刺 レイアウト例から注文
・箔押し名刺
・コールミーカード
・活版印刷ハガキ
・お問い合わせ
名刺等の印刷は、10月6日(金)までに決定した分については、通常納期(通常8日後の発送目安)として進行いたします。
10月6日(金)よりも後に決定した分につきましては、10月27日(金)以降の発送となりますので、誠に恐れ入りますが、お急ぎの状況等ございましたらお早めのご注文をお願いいたします。
2023年9月26日
2023年10月1日施行の適格請求書等保存方式(通称:インボイス制度)におけるバードデザイン合同会社の適格請求書発行事業者登録番号をお知らせいたします。